TOP


精子についての大切な考え方

精子の質とは

当院ではいかにして精子の質を良いものにするか?について重視しています。精子の質というのは、精子の内部にある遺伝子情報であるDNAの損傷をどのようにすれば少なくなるのであろうか?という問題です。日本は世界的にも体外受精がトップクラスに多く施行されている国です。膨大な数の採卵が行われ、多くの女性の身体負担は軽いものではないと考えます。その一方で精子については、とりあえず精子がいれば使用するといったむきも無いわけではなく、その精子の質については多く議論されず重要視もないことが多いものです。それでは成功率の低い生殖医療が反復され、いたずらに医療費がかさみ、女性の負担が増えることになります。


したがって、如何に精子の質を上げるかについて、男性因子として、少しでも改善できる可能性があるものであれば、取り組んでいくべきではないかと考えています。不妊治療が男女の負担がアンバランスではいけないと思います。今後は、精子がいるので生殖医療に用いるといった安易な考えではなく、詳細な精子の内部のDNA損傷レベルまで評価できる時代になってくれば良いと考えています。したがって男性諸氏にも、妊活においては、頑張っていただくことを期待しお願いはします。

精子の質を上げるために

生活習慣の改善、悪しき嗜好品の中止、運動不足解消から積極的な体力作り率先、性感染症の予防と治療、積極的な性生活の改善、抗酸化ビタミンの摂取、などです。また射精精子のDNA損傷を起こす可能性のある精索静脈瘤については手術的な治療などもお願いしご負担いただくこともあるかもしれません。

また最近の知見では、一部射出精子の不良な症例においては、その精子の輸送経路である精巣上体、精管、精嚢などの通過時間経過によって、酸化ストレスなどの精子DNA損傷が精巣内の誕生したての精子よりも増大し妊娠力の低下、しいては誕生子孫の疾患の増加に関与しているとも言われており大変重要な事実です。また一見精子が射出していても、非常に細胞内部のいわゆる「老化」の早い精子が多い症例もあるとされており、従来では射出精子があれば精巣内部から精子を採取することはなかったのでありますが、この古い考えも変わってきております。精子の質の観点からみて、精巣内精子の積極的な利用も症例に合わせて積極的検討をすべき時代になっています。

「よりDNA損傷の少ない良質の精子を得るか」が我々男性に向き合う医師の大切なテーマであると思います。そのため、あらゆる総合的アプローチにて、皆様と一緒に力を合わせて妊活のご助力となりたいと切に願っています。

詳細は下記ページをご参照ください。