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精液検査とは?

人間の健康診断ではいろいろな検査があります。尿検査・採血検査は有名です。 しかし精液検査も男性不妊症の検診においては極めて重要な検査になります。尿や血液と同じく人間の体液を検査していろいろな情報を得ることが目的です。当然男性のみが対象となる検査なのでその意味では特殊検査であると言えます。精液検査については、精液を実際、検体として提出していただくことが必要です。血液の様に注射器で吸引するといった強制的な採取は不可能であるため基本的には自慰行為などでご本人に採取していただくことが必要になります。

精液検査では何を調べますか?

精液の外観の異常の有無、出血の確認、ゼリー状物質の量の異常について、色調、そして大切なのが精液の量になります。そして最も大切なのは精液の中にいる精子の有無・数・運動性・奇形など精子に関わる検査になります。数や運動性については目視の顕微鏡検査での人間の肉眼での方法から、北村クリニックで使用している精子自動分析装置のように詳細な精子のデータをとる方法もあります。精子の運動性・運動速度などについては人間の肉眼的評価では正確性に限界があるので自動分析装置での詳細な評価が大切だと考えられます。しかし自動分析装置での測定法は保険適応外検査になります。 北村クリニックでは詳細な自動分析装置での検査+従来の顕微鏡での肉眼的検査の併用で、より確実正確に精液検査を行います。その精液+精子の分析検査結果が男性不妊症検査・男性の妊孕性(妊娠力)の検査にとても重要です。

精液検査について何か特殊な準備がいるのでしょうか?

従来は何日も禁欲してから射精してくださいとの指示もあったりしましたが、基本的に当院では精液検査当日のより自然に近い状態での射出精液であれば検査は十分可能であると説明しています。ですので特段の準備は不要とお考えください。
自慰行為など基本的には自然に近いリラックスした状態での採取が望ましいと考えられますので、当院では自宅採取して保温し持参で院内検査と言う流れが一般的です。急ぎの方や希望の方では院内で採精(精液ととること)していただいてもかまいません。持参の時には体温に近い状態を維持していただくこと、密封してこぼさないようにすること、他の不純物が混ざらないようにすること、などが基本です。たまに冷蔵して持参されるかたがいますが、お気持ちはわかりますが精子が死滅したり、運動停止するので、基本は体温くらいで保温すると考えてください。検査まで数時間くらいでしたら全く問題なく検査可能です。検査の来院の時に、おおむね何時くらいに射精したのかをお伝えください。

精液検査の容器について

医療法人男健会北村クリニックに自宅から持参の精液検査ご希望の場合、ふた付き容器が適切です。
写真は軟膏いれと言うものですが、そのような簡素なふた付き容器が最適です。袋に入れた持参は不適切です。また極度の汚れがあったり、湿って水分の混ざるもの、薬品が付着したものなども容器としては不適切です。持参の際には写真の容器を参考にしていただければ幸いです。

精液検査は何回するのでしょうか?

精液検査の結果、精子の状態について、体調や他の要因で変動します。だから精液検査が良好なケースは一回の検査のみの場合もありますが、検査結果が不良の場合は、複数回の精液検査を推奨しています。おおむね二回検査すればかなり正確に評価できると考えてください。希望があれば何回でも検査は可能です。納得していただくことが大切ですので。

検査結果はどのように説明していただけますか?

まず精液検査については実際の顕微鏡の目視の画面をコンピューターのモニターに映してリアルタイムで実際の精液検査を見ていただきます。このことで検査のイメージがより鮮明に記憶に残るのでとても印象的で高評価をいただいております。また自動分析した結果についてはいろいろな測定値が出ますので、詳しく説明して、さらに解説書と一緒に検査結果のデータ票をお渡ししますので自宅でゆっくり再度確認して保存していただくこともできます。

結果が悪かったらどうしますか?

結果を悪いことと心配する方は多いです。不安もあるかもしれません。しかしお子様を望むのであれば避けて通れない検査であり、しかも逆に異常が早期に発見できることが最も大切であるため、悪い場合には「悪い結果が見つかって良かった・・・」と考えなおしていただくことが肝要だと思います。
精液検査結果が悪いことを長年確認していなくて、いたずらに無意味な不妊治療(女性側ばかり)を続けられる症例も(当然いい結果は出ませんので治療が延々続きます)しばしばあります。とても時間が無駄になりますしもったいない治療費用を支払い続ける結果にもなりかねません。
したがって精液検査が悪かった場合がようやくスタートラインに立てるわけなので、やっと実子実現の道ができたと、前向きにお考えください。あらゆる不安や心配・疑問にも誠意をもって御答えし、ともに最前の解決方法を探っていきます。そして男性不妊症の専門家として最適な治療を提供して、皆様の望む結果に最短でつながるべく精一杯診療いたします。ご安心ください。

「精液検査」を自宅で採取・持参で検査希望の患者さんへ

北村クリニックに精液検査・検診をご希望の患者さんが大変増えており、お問い合わせも多いため、まず自宅から精液持参していただく場合のお願い事・注意点についてまとめてみました。
容器がご希望であれば、あらかじめ北村クリニックに来院していてだければ無料で容器を差し上げますのでご遠慮なく申し出てください。
  • 容器はできればフタ付きのものが良いです。素材についてはつるっとした表面の滑らかな素材が良いです。陶器のように表面がざらざらしていると検査の時に集めにくいです。
  • フタ付きが難しい場合、紙コップ等でラップして密封した物でもかまいません。
  • 採取時間については3~4時間以内くらいでお願いします。前の日の検体であると精子の運動率など正確に検査できない項目が出てきます。
  • もらさず、全ての精液(一回射精分)を容器にうまく入れてください。
  • 採取した時間を覚えておいてください。
  • 特段禁欲なども必要ありません。自然な状態で採取してください。しかしほぼ毎日射精している場合、お伝えください。
  • コンドームでの採取はやめてください。精子の運動性などに影響します。
  • 検体の移動時はできるだけ体温に近い状態で保持してください。(例:内ポケットなど)ごくたまに冷蔵されてくる人がいますが、その場合精子が動かなくなってしまいます。
  • 精液が少しこぼれたりしてしまった場合でも、一部の検体だけでも持参していただければできるだけの検査は可能です。そのまま事情をご説明の上、検査に来てくださって構いません。
  • 一度の検査で全て判断できるわけではなく、基本的には複数回の検査が望ましいものと考えておいてください。多少の変動は必ずあります。
などが主なポイントです。ご参考になれば幸いです。