ED(Erectile Dysfunction)
勃起障害
はじめに
医療法人男健会 北村クリニックでは、皆様一人一人のご要望に柔軟に対応してED診療、投薬を行っています。つまり、 スピード重視の方、とことん原因追及して根本的な治療も望む方、男性更年期障害も並行して治療したい方、あらゆる目的に応じて、皆様各々がご満足する診療体制を個々に提供いたします。
- 取り急ぎ薬が欲しいのでスピーディにしてほしい方
- 簡単な問診のみで投薬・処方・会計は非常にスムースに3~5分で終了しますので、ほとんどお待たせいたしません。
- 何回も来院できないので一度にたくさんの薬が欲しい。
- 豊富な薬剤在庫がありますので随時提供可能です。
- なんでEDになっているのかしっかり診てほしい。
- 原因追及できるように体の負担が無く苦痛の無い検査でしっかり調べて参ります。そして相談しながら治療の方向性を親身に考えていきます。
つまり当院のスタンスとしては
スピード重視の方には迅速な処方、とことん精査を求める方にはしっかり精査
ということです。
EDいわゆる勃起不全の症例は日本国内でも1,100万人以上患者さんがいるとされています。つまり非常に多くの男性諸氏が関係の深い問題であるということです。そして何より性機能とは男性にとってとても大切であり医療法人男健会北村クリニックでは、少しでも皆様のお力になりたいと考えております。
ED(勃起不全、勃起障害)について
ED(勃起不全、勃起障害)は男性にとっては大変重要な疾患です。日本国内だけでも潜在的な患者さんの数が1,000万人を超えると言われています。
勃起が不十分で満足のいく性行為ができないことは生活の質の低下にもつながりますし、男性としての大切な自信の喪失にもなり得ます。だからED(勃起不全、勃起障害)はとても大切な問題なのです。
昔に比べて勃起の硬さが足らないとか、性行為中で中折れした、とか軽微な不満があった場合でも大切な症状なので是非とも早期にご相談いただけると嬉しいです。
また陰茎の細い陰茎動脈の動脈硬化のサインでもあり、ED(勃起不全、勃起障害)が全身の血管の老化の初期症状になっている可能性もあります。
早朝の勃起、つまり朝立ちも減ったりすることも重要な兆候です。
つまりED(勃起不全、勃起障害)は男性の健康状態を知る鋭敏な信号と言っても過言ではないと思います。このように大切なED(勃起不全、勃起障害)について一緒に相談して人生が実りある充実する方向に改善していくように、医療法人男健会北村クリニックでは精一杯ご協力させていただきます。
ED治療をご希望の患者さんへ
適切で速やかな診療をプライバシー完全配慮で行います。 満足のいく結果が出るまで、お手伝いいたします。 ED(勃起障害)は誰でも起こり得る病態であり、年齢とともに増加する、自然な現象の一つではあります。 バイタリティーの溢れる生活のために、性生活を豊かにすることは、とても役立ちます。恥ずかしがらず、前向きに対処しましょう。
皆様がよりご利用しやすいように、北村クリニックでは初診料・再診料とも無料とさせていただいております(※薬の処方が無い場合は相談料が必要です)。大切な治療なので、是非とも気軽にご利用ください。
- 当院では、勃起不全の相談の皆様の中で、精査が必要な症例に対してはEDの原因を、まずきちんと検査いたします。したがって身体的に問題があるケースや、詳細な検査を望まれるケースの場合には、初回時に簡便なスクリーニング検査が必要です。原因対策で治療可能な症例もあります。基礎的疾患のため勃起不全(ED)が起こっているのが明らかな症例では、安易な投薬のみでは原因が解決なされず根本的な解決にはなりません。ご理解をお願いします。しかし、基礎疾患も重篤ではなく一般的な勃起不全(ED)の患者さんの場合には、初診して、医師の問診確認のみ(ほとんどの症例がこれに当てはまります)で非常にスムースなED薬処方を行っておりますのでご安心ください。
- まずは、気楽に安心して当院に相談にお越しください。その際、ホームページからダウンロードした問診票に記載の上、持参していただければよりスムースな診察となります。なお料金詳細について料金ページで確認してください。
- 痛みのある検査、つらい検査、恥ずかしい検査など一切ございませんのでご安心ください。
- 人によっては薬剤により効果の差異があります。根気よく工夫して治療を継続する必要があります。
- 喫煙はEDの大きな原因の一つであります。したがって禁煙を推奨いたします。
- 問診や検査の結果、希望通りの投薬が、医学的に禁忌であるために不可能な場合も時にありますのでその点はくれぐれもご了承ください。
EDの分類について
ED勃起不全はその原因によって分類されます。
- ❶ 器質性ED勃起不全
- 一番多いタイプの勃起不全です。基本は動脈硬化のためが一番多いもので、または神経の障害、陰茎自体の器質的異常のために起こる勃起不全です。動脈硬化については、高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、過剰な飲酒、などから引き起こされます。これらがもっとも身近でEDに密接に関連のある疾患、生活習慣病です。したがって、生活習慣病予防と改善がもっとも大切なED予防や治療になると言えます。また脳神経の障害や脊髄の疾患、末梢神経の病気、前立腺がんの手術療法や骨盤内部の手術などから神経系の異常が起こって、それによって勃起の反応や血液充填が上手くいかず勃起不全になる神経性のEDもこの器質性タイプになります。ぺイロニー病や陰茎外傷といった陰茎尿道海綿体の器質的異常のため勃起不全になるケースも頻度は高いものではありませんが見られます。
- ❷ 心理性ED勃起不全
- 全年齢層に起こり得ますが、とりわけ若年の若い方に多いEDです。一番よく聞かれるのは「自慰では大丈夫だけど、パートナーとの関係は上手くいかない」といった症状です。身体的には健康でも、些細な性行為の不調も過剰に心配して気になって、そのため次の性行為でも「失敗するかも」「上手くいかないかもしれない」「また萎えてしまったら何て思われるか心配・・」などの不安や緊張が大きく心理的ストレスとなって、負のスパイラルに陥ることがきっかけでEDの状況となります。最近では「妊活ED」といった、排卵日などのタイミングが逃せないため、絶対性行為をしないといけないといった目に見えないプレッシャーからかえって逆に勃起しにくくなってしまうケースも多々あります。克服しようと無理をすればするほど悪くなる傾向があります。素直に偏見をもたず、ED薬の早期適切使用にて、比較的容易に自信を取り戻し、良好な勃起機能を得られることが多い病態です。過剰に心配せずに、早期に相談に来ていただくことが肝要と思われます。
- ❸ 薬剤性ED勃起不全
- 様々な薬剤が勃起不全の原因となり得ます。向精神薬、抗うつ薬、睡眠薬、けいれんや癲癇の薬、抗コリン薬、不整脈薬剤、高血圧の薬、利尿薬、筋弛緩薬、麻酔系の薬、消化器潰瘍の薬などなど多数あります。
このような分類がありますが、これらの混合したタイプも多く、各種要因について適切に対応し治療方針を打ち立てていくことになります。
ED(勃起不全・勃起障害)の
危険因子について
ED(勃起不全・勃起障害)については、各種の危険因子、リスクファクターがあります。生活の上で、そのような危険因子を理解して、回避・改善することが性機能を維持するために重要になります。
- ❶ 喫煙
- 喫煙は動脈硬化の危険因子でもあり、喫煙年数や喫煙量・本数などとED(勃起不全・勃起障害)の量的なリスク関係もあり、禁煙の重要性は言うまでもありません。
- ❷ 飲酒
- 大量の飲酒は性欲低下や性的興奮の抑制に働きます。また少量の適切な飲酒がED(勃起不全・勃起障害)へ予防的効果があるとされる報告も一部あるものの、アルコール性肝障害・肝硬変のED(勃起不全・勃起障害)有病率は高く治療も抵抗性が多いとされ、飲酒はできるだけ少量で適切な分量を維持することが非常に重要であります。
- ❸ 糖尿病
- 糖尿病はとても重要なED(勃起不全・勃起障害)の危険因子です。糖尿病性神経障害のみではなく高血糖からの血管内皮障害も微小な血行循環障害をきたします。糖尿病のED(勃起不全・勃起障害)症例は、射精障害の合併も多く見られます。また逆に、ED(勃起不全・勃起障害)や射精障害を併発している症例では糖尿病を疑う必要があります。
- ❹ 心臓病
- ここでの心臓病は、いわゆる虚血性心疾患のことです。狭心症や心筋梗塞です。これら虚血性心疾患症例のED(勃起不全・勃起障害)合併率は高く心不全症例でもED(勃起不全・勃起障害)は高率に起こります。ED治療薬が禁忌のことが大半で治療が難しい状態になります。
- ❺ 慢性腎臓病
- 腎不全や透析患者さんではED(勃起不全・勃起障害)は高い合併率です。テストステロンも低下する傾向にあります。
- ❻ 炎症性腸疾患
- クローン病や潰瘍性大腸炎などの腸疾患ではED(勃起不全・勃起障害)との関連が明らかになっています。直接的な関連因子については更なる研究が必要です。
- ❼ うつ病
- うつ病の症例ではED(勃起不全・勃起障害)が多く見られます。うつ病そのもので性欲低下もあります。また糖尿病や虚血性心疾患の合併なども多いとされ、逆にED(勃起不全・勃起障害)症例ではうつ病になりやすい傾向も言われています。
- ❽ 歯周病
- 最近の研究では歯周病が全身の様々な疾患に関連していることが分かってきました。適切な歯周病の治療でED(勃起不全・勃起障害)が改善する報告もあり、歯科医師との連携も重要になります。
- ❾ 薬剤の副作用
- いろいろな疾患の治療薬でもED(勃起不全・勃起障害)は起こります。高血圧の薬、カルシウム拮抗薬やベータブロッカーや利尿薬系の薬なども関連があります。またテストステロン低下作用のある一部高脂血症治療薬も重要です。特に最近多いのはAGA治療薬による勃起不全です。AGA治療薬も多くの若い男性が使用していますが、重度のED(勃起不全・勃起障害)や治療抵抗性のED(勃起不全・勃起障害)も報告があり注意が必要です。うつ病治療薬にもED(勃起不全・勃起障害)の副作用が一部あります。
- ❿ 長時間の座位
- 座って長時間仕事などで日々過ごす症例では、各種の生活習慣病の発生のみならず、ED(勃起不全・勃起障害)の有病率が高いことがわかっている。長すぎる座位は健康にマイナスあることは明かで適切な運動習慣の確立や、運動不足回避が重要である。
ED(勃起不全)の治療
北村クリニックの特色
- ❶ とても迅速な院内処方で、プライバシー配慮で受診のストレスを軽減しています。
- 忙しい働き盛りの患者さんが多いため、時間とプライバシーには配慮して、診療や会計のスピードにも気を配ります。支払は当然カード決済も可能です。予約無しでの飛び込み受診でも随時受付いたします。
- ❷ 個々の症例に応じた適切な、もっとも効果的な薬剤選択を行います。
- 日本で認可されているED(勃起不全)薬剤すべての種類が処方可能です。各々効 果が異なるため症例ごとに配慮する必要があります。院長は男性診療の専門家であり数千人以上の膨大な症例経験をもとに的確に最前の処方選択をします。当然、適切かつ効果的な服薬のポイントについても指導いたします。
- ❸ 安全性・信頼性に配慮しております。
- 製品の安全性を重視して、正規品のみをご提供します。さらに、皆様のご要望にお応えするべく、一錠単位での処方にも対応いたします。
- ❹ 再診の場合は、よりスムースで料金もリーズナブルです。
- 再診料を無料とさせていただいております(平成27年6月から)。薬剤費は必要ですが他の経費はかかりません。より一層ご利用しやすくなっております。院長の問診相談は必要ですが、スムースに処方されますのでご安心ください。
EDについて大切なこと
EDとは一般的に局所だけの問題ではなく、男性の体全体の血管年齢をしめす指標にもなるとされています。つまり陰茎に向かう動脈が若く健康であるか?ということが最も大切なのです。
同時に陰茎周囲の神経の働きが正常であるかどうか?そして性的興奮がしっかり脳で発生し、性欲もきちんと生じているかなど神経・脳の働き・ホルモンの状態なども、とても大きな関わりがあります。したがって、たかがEDではなく、とても大切な体の症状の一つであると考えてください。
また最近のED治療薬については非常に優れた薬効のものも多く、とても満足の高い治療経過が得られる症例がほとんどです。また比較的若い患者さんの場合には、少しのEDでの不調で、心理的に重圧を感じ、余計に悪循環に入ってしまってなかなか心理的EDから抜け出せない症例もございます。男性にとってとても大切な勃起障害の問題です。 適切な治療で、生活も豊かになり、男性としての自信も取り戻せます。
当院ではあらゆる側面、生活習慣、内服、疾患精査などから的確な助言を行い、皆様の快適な生活のために支援して参ります。「悩み考えこむ前に、まず気楽に受診を」がとても大切です。
EDのお薬について
北村クリニックでは現在日本で認可されている4種類のお薬を常時取り扱っております。
各々特性があり、それぞれの特徴を理解の上、薬を選択することが大切です。
ジェネリックED薬もございます。また即効性の高いもの、長時間作用する特徴のタイプのED薬もありますので、医師と相談の上、体質にあった薬を使用することが大切だと言えます。
ED治療薬をいくつか試してみたい方へ
当院では一錠単位で各種ED薬剤を処方可能です。
項 目 | 内 容 | 料 金 |
---|---|---|
ED外来 | 初診料 | 医療相談がある場合所定の保険初診料が必要 |
再診料+処方料 | 医療相談がある場合所定の保険再診料が必要 | |
各種ED薬1錠 | 700~1,500円 |
詳細はクリニックへお問い合わせください。
フリーダイヤル:0120-567-448
EDと生活習慣病について
EDは単なる勃起の不調だけの問題ではなく、生活習慣病と大きな関係があることはご存知でしょうか?陰茎、つまり、おちんちんに流れる動脈は非常に細い動脈ですが、動脈硬化の影響を、かなり早期から受けることがわかっています。
つまり、早朝勃起、いわゆる、あさだちが減ったり、中折れ、など性行為中の勃起の不調が、動脈硬化から起こっている可能性があると言うことなのです。
喫煙、糖尿病、高脂血症そして高血圧など、日本国民にとって非常に一般的な疾患である生活習慣病、そしてこの疾患群の最も悪い体への影響のひとつ動脈硬化を引き起こすことなのです。その全身の動脈硬化開始の早期のサインが、EDとして症状に出ることはしばしばあることなのです。
たかが勃起不全と侮らず、大切な問題として、きちんと相談、検診をすることが、男性諸氏の皆様の健康的な生活のためにはなにより重要であると思います。また言い換えれば、この動脈硬化をできるだけ防ぐ方法、良い生活習慣が、ED治療にとっても最も大切な因子となることは理解できると思います。良い生活習慣や、基本的な体力作りの適切な運動、このような生活全般にわたっての指導やご相談も当院では積極的に行って参ります。一緒にEDの問題に向かいあっていきたいと思います。
ED(勃起不全、勃起障害)の
セルフチェック
ご自身の勃起・性機能について、下記の5つの質問に素直に答えていきましょう。
- ※参考に
「たまに」は「半分よりかなり少ない頻度」
「時々」は「半分くらいの頻度」
「しばしば」は「半分よりかなり多い頻度」と
お考えください。 - ※この問診票の元の参考資料は、日本性機能学会雑誌24(3)295,2009 からです。
- 勃起してそれを維持する自信はどの程度ありましたか
- 非常に低い:1点
- 低い:2点
- 中くらい:3点
- 高い:4点
- 非常に高い:5点
- 性的刺激によって勃起した時、どれくらいの頻度で挿入可能な硬さになりましたか
- 性的刺激はなかった:0点
- ほとんど、又は全くならなかった:1点
- たまになった:2点
- 時々なった:3点
- しばしばなった:4点
- ほぼいつも、又はいつもなった:5点
- 性交の際、挿入後にどれくらいの頻度で勃起を維持できましたか
- 性交を試みなかった:0点
- ほとんど、又は全く維持できなかった:1点
- たまに維持できた:2点
- 時々維持できた:3点
- しばしば維持できた:4点
- ほぼいつも、又はいつも維持できた:5点
- 性交の際、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか
- 性交を試みなかった:0点
- 極めて困難だった:1点
- とても困難だった:2点
- 困難だった:3点
- やや困難だった:4点
- 困難でなかった:5点
- 性交を試みた時、どれくらいの頻度で性交に満足できましたか
- 性交を試みなかった:0点
- ほとんど、又は全く満足できなかった:1点
- たまに満足できた:2点
- 時々満足できた:3点
- しばしば満足できた:4点
- ほぼいつも、又はいつも満足できた:5点
これはED問診票と言われるものです。International Index of Erectile Function(国際勃起機能スコア)と言われる問診票の一種であります。患者さんの勃起力のお悩みの診断や評価の参考にするための補助的な資料となります。
「合計点数 21点以下」でED勃起不全が疑われる
と言われますので、ご自身のセルフチェックの点数計算から評価してみてください。また治療後も点数評価をして改善があったかどうかを治療前と比べてみても良いと思います。
勃起の硬さについての自己評価方法
アメリカで、自己診断型の「勃起の硬さスケール(EHS: Erection Hardness Score)」が以前に設定されました。これは勃起した陰茎部の硬さの評価になる指標で、この指標を日本人向けにアレンジした評価スケールがあります。グレードを1~4まで勃起時の陰茎の硬さの評価に応じて分類したもので、治療効果の判定において、その簡便さもあって、とても有用なものと言われています。是非ともご自身の評価をセルフチェックしてみましょう。※日本性機能学会雑誌24(1)1,2009からの資料を参考にしております。
勃起の硬さスケール
- グレード1:陰茎は大きくなるが、硬くはない。
- グレード2:陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない。
- グレード3:陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない。
- グレード4:陰茎は完全に硬く、硬直している。
ED(勃起不全、勃起障害)治療薬について
ED治療薬(勃起不全・勃起障害治療薬)の説明
バイアグラ
(成分名 シルデナフィル)
バイアグラ(成分名 シルデナフィル)は1998年発売の世界初のED治療薬(勃起不全治療薬)です。日本国内は1999年から処方開始しました。バイアグラは世界的にも人気の高い薬剤です。2014年から日本でバイアグラのジェネリックが処方開始しました。
バイアグラは25mg、50mg2種類あります。日本での一般的な用量は50mgでほとんどの症例がこの用量の治療薬で治療しております。25mgでは効果がやや弱めの印象があります。諸外国では100mg錠バイアグラが用いられ認可されているところもあります。しかし日本では100mgは未承認(2022年12月時点)です。したがって未承認の間に、日本で100mgを服薬することは避けておいたほうが良いでしょう。とても有名な薬であり、世界的にも処方実績と治療データが最も多いED治療薬です。しかし食事などの影響を受けやすい傾向がありますので、最近ではより新しいタイプのED薬の方が日本では人気が高いと言えます。
当院は国内メーカーのバイアグラジェネリックであるシルデナフィル50mgを取り扱っていますが、安価であり、20~30代の男性では人気の高い薬剤になっています。
バイアグラの作用時間
服用後30分~1時間で効果出現4~5時間ほど効果が持続します。最高血中濃度到達時間は内服後約30~90分後です。
レビトラ
(成分名 バルデナフィル)
即効性に優れたED治療(勃起不全治療)薬です。世界で二番目に処方開始されたED治療薬(勃起不全治療薬)です。2004年から日本国内で処方開始しました。他のED治療(勃起不全治療)薬よりも併用禁忌薬が多く注意が必要になります。しかし2022年12月時点でもともとの製薬会社はレビトラ製造をやめてしまっており、バルデナフィルの名称でのジェネリック薬剤が流通している状況です。当院では国内メーカーのバルデナフィル10mg、20mgを採用しており人気がある薬剤になっています。65歳以上の年齢の場合、10mgまでが一応最大用量となっていますのでご注意ください。しかし現実的には65歳以上の年齢でも全く副作用がないから。と言って20mgを服用している方も多いのが現状であります。他の薬剤よりも多少、ほてりや頭重感が多い傾向がありますが、吸収や効果発現が早いことと関連があるかもしれません。
しかしながら、急に薬剤の効果が必要になったケースなどでは、大変役立つ薬剤であり、シアリスとバルデナフィルを時と場合で使い分けする症例も意外と多いものです。
レビトラの作用時間
服用後15~30分ほどで効果出現します。その後5~6時間ほど効果持続します。
シアリス
(成分名 タダラフィル)
長時間作用型の特性があり30~36時間程度効果持続します。2022年時点で全世界第一位のシェアを占めています。食事・アルコールの影響が少なく、副作用もED治療薬(勃起不全治療薬)で最も少ないです。シアリス5mg、10mg、20mg錠の三種の用量があります。
通常10mg錠が添付文書上の初期の推奨分量です。しかしながら安全性も高く外来では一般的に20mg錠を服用する(当院では90%以上の男性が20mgを処方されているのが現状)症例が大半です。また陰茎海綿体の線維化予防効果、陰茎海綿体動脈血流改善作用など、薬物そのものが、一時的な勃起改善のみならず、長期的な視野で勃起不全根本を改善させる働きがあるのが非常に重要な特徴であります。したがって、当院ではシアリス(タダラフィル)についてはできるだけ定期的な服薬も推奨しております。その結果、陰茎の勃起能力が、服薬前よりも改善していくことが期待できるからです。飲んですぐには効果がでないので、服薬して60~90分、人によっては120分程度待ってもらったほうが効果の実感が得やすいかもしれません。しかし優れた作用のある良い薬であると言えます。高齢者でも割と安心して服薬できます。また2.5~5.0mgの低用量の薬剤は、ザルティアと言われ、前立腺肥大症の治療薬としても一般的です。排尿にも良い効果がある薬です。
また当院ではタダラフィルという名称の、国内メーカーのジェネリック薬剤も採用していますが先発のシアリスの人気が高いのは事実であります。
シアリスの作用時間
30~36時間程度効果が持続します(時間経過での効果減弱有)。服用2~3時間後程度で最も効果を自覚することが多いです。二日くらい効果があると言う方もいます。
- 参考情報
- ステンドラ(成分名 アバナフィル)という薬剤も世界の一部諸国では処方可能です。即効性と持続性を兼ね備えた薬剤と言われていますが、シアリスやバルデナフィルより優れているといった明らかな根拠は特にありません。今日本では未認可の薬剤であります。ネット購入や個人輸入などで私用する場合には日本では未認可であることを知っておく必要がありますし、偽薬などのリスクもしっかり認識しておくことが肝要です。したがって当院では、厚生労働省未認可の薬剤は採用しておりませんので、現時点では処方は不可能であります。
ED薬剤(勃起不全治療薬)全般の副作用について
ED治療薬の副作用は各種薬剤において、おおむね同じようなものが発生します。ED薬剤(勃起不全治療薬)の副作用は、主なものとしては、顔の火照る感じ、頭痛や頭重感、鼻が詰まった感じ、軽い動悸等です。重篤なものは稀です。逆に、これらの症状が出れば、十分に体内でED薬剤(勃起不全治療薬)の効果が出てきている証拠なので、良い兆候としてとらえていただければ問題ないと思います。頭重感などは軽い消炎鎮痛薬(痛み止め)で十分対処可能なことがほとんどです。しかし、他に稀な副作用も無いとは言い切れませんので、困ったことがあれば随時医師にご相談ください。
ED薬(勃起不全治療薬)剤が禁止の場合
- 硝酸剤を使用中
- 本剤服用での過敏症がある方
- 心血管系障害などを有し医師に性行為が不適当であると診断された方
- 重い肝障害
- 過去6ヶ月以内の脳梗塞、脳出血や心筋梗塞
- 異常なコントロール不良の低血圧(血圧90/50mmHg以下)や高血圧(最大血圧170mmHg又は最小血圧100mmHg)の方
- 不安定狭心症やある種の抗不整脈薬を使用中の方
- 抗ウイルス剤(HIV治療薬)、内部の抗真菌薬を服用中の方(薬剤による)
- 網膜色素変性症
- 重度の腎障害や透析中の方(薬剤による)
などです。
ED薬剤の作用について
EDのお薬の少し薬学的なお話になります。医学用語が少し多く出てきます。
EDの薬剤はPDE5阻害薬言われます。PDEとはホスホジエステラーゼという酵素です。5はそのホスホジエステラーゼのタイプ五番目いう意味です。この酵素は、陰茎海綿体中の平滑筋細胞の中で働きます。陰茎の平滑筋は弛緩することで、陰茎海綿体には十分な血液が流れ込み、その血液の圧にて勃起がなされるのです。
- 性的刺激など
- 大脳の興奮から抹消神経への指令伝達
- 海綿体の神経、あるいは海綿体の内皮細胞から、神経伝達物質NO一酸化窒素が分泌
- 海綿体平滑筋へ指令が送られて、その反応でグアニル酸シクラーゼが活性化する
- GTP(グアニル酸Ⅲリン酸)が平滑筋細胞内部でcGMP(サイクリックグアノシンリン酸:GMP)という物質に変化する
- プロテインキナーゼGが活性化して、平滑筋内部のカルシウム濃度上昇が起こる
- 平滑筋の弛緩
- 陰茎海綿体へ血流増加・拡張
- 勃起
この流れの中で、cGMP(サイクリックグアノシンリン酸:GMP)がホスホジエステラーゼ五型にて代謝され活性を失います。したがって、ED薬剤は、この酵素ホスホジエステラーゼ五型をブロックするわけなので、cGMP(サイクリックグアノシンリン酸:GMP)が細胞内部に高い濃度で貯留しやすくなるわけです。したがって、平滑筋弛緩作用が、効果的により持続することで、陰茎海綿体の血流保持、血液充填が保持されて勃起が効果的に強められ持続しやすくなるのです。
心臓のお薬、狭心症のお薬などのいわゆるニトロ(硝酸剤)が、ED薬剤各種と併用禁忌ですが、平滑筋弛緩の作用が過剰に出てしまい、適切な血圧保持ができなくなる危険性があるからと、上記の流れから理解もできるかと思います。
EDの改善に向けて、勃起力の改善のために -ED薬の興味深い効果について-
ED薬、PDE5阻害剤と言われるものは複数ありますが、NO一酸化窒素を介した平滑筋弛緩作用以外にも、ある種の経路での繊維化抑制作用があることが分かってきました。つまり、陰茎海綿体は繊維化すれば十分血液が充填しなくなって、いわゆる勃起不全EDになります。しかしこの線維化を予防して柔軟な海綿体であれば、血液の流入が十分に起こり、良い勃起が得られるのです。例えば、勃起神経の障害された術後の症例でのEDの回避のため、勃起力の改善のため、タダラフィル(商品名シアリス)の定期内服が有効であったとする研究論文があります。 ※Chronic daily tadalafil prevents the corporal fibrosis and veno-occlusive dysfunction that occurs after cavernosal nerve resection:Istvan Kovanecz:BJU Int2008 Jan;101(2):203-10. これはとても興味深い所見です。性行為の時に一回飲むことでもその時勃起の効果はありますが定常的に内服することで性機能が改善する可能性があるということなのです。つまり陰茎海綿体を柔軟な状態で線維化を防ぐことが肝要なので、定期的なED薬の服用については、勃起力の保持、改善には重要である可能性があるということです。
またこれらED薬の面白い薬効として全身の線維化をきたす各種疾患の治療にも有効ではないか?とされている点です。皮膚線維化の疾患、強皮症や、肝臓の線維化、肝硬変などそして肺の線維化、間質性肺炎などです。これら難病の治療としてもタダラフィルの効果があることが示唆されています。 ※Anti-fibrotic efficacy of phosphodiesterase-5 inhibitors on cutaneous fibrosis in scleroderma:Vikas Agarwal:Rheumatology, Volume 58, Issue Supplement_3, April 2019, kez107.046, ※The anti-inflammatory and anti-fibrotic effects of tadalafil in thioacetamide-induced liver fibrosis in rats:Heba M Mansour Can J Physiol Pharmacol 2018 Dec;96(12):1308-1317.
したがってある程度の頻度で、可能なら低用量で毎日、などの定期的なタダラフィルなどの服用で、勃起力改善が期待可能であると言えます。NO一酸化窒素経由での平滑筋弛緩作用、そして未知の経路での、線維化抑制作用。このように非常に有用な二系統の作用がPDE5阻害剤には存在するのです。今後の研究の進展が待たれるところです。
ED薬に対するよくある誤解
①ED薬を飲んでいたらずっと勃起したままで大変ではないでしょうか?
心配ありません。ED薬は、陰茎の血管に作用して勃起を増強し維持するための薬なので、強制的に勃起させたりする興奮剤的な作用はありません。
② ED薬が欲しいのですが、診察で裸になって陰部の診察をされるのでしょうか?
殆どの症例では脱衣は不要です。ご安心ください。しかし症例によっては採血検査や血圧測定や心電図検査などが必要になります。
③ ED薬を飲むと心臓に負担になって危険でしょうか?
ED薬そのものは血管を拡張させる働きがありますが、それ本来は心臓に対して悪いわけでもなく危険でもありません。しかし心臓病などで治療をされている人の場合、ED薬が禁止で飲めない場合もありますし、飲み合わせの禁忌のニトロの製剤など心臓病薬もありますのでご注意ください。
④ お酒を飲んでED薬を飲んでも大丈夫でしょうか?
飲酒は勃起や性的興奮について抑制的に働きます。飲酒をしてED薬を飲むことは絶対禁止とは言えませんが、飲酒の影響で勃起の力が弱まる可能性があります。
⑤ ED薬を飲んだら一生内服する必要がありますか?
勃起不全についてED薬で治療して、調子が良くなって勃起力が改善する場合もあり、また薬の量や頻度を減少させることも可能です。また継続的に内服をしても身体的に大きな問題がある訳ではありませんしむしろ継続的なED薬の服薬が動脈硬化予防や陰茎の血流改善に寄与するとも言われていますので、仮にED薬を継続しても問題はないと思います。
⑥ ED薬で精力増強するのか?
ED薬は興奮剤でもないですし直接テストステロンを増加させる作用もないのでいきなり精力が増えることや性欲がアップすることはありません。しかし勃起力改善で自信を得ることが非常に重要であり、その自信から男性諸氏の心の健康面が改善し、そのためテストステロン増加作用を得られる可能性は十分にあります。
⑦ ED薬を飲んだけどセックスしなかったのですが大丈夫ですか?
はい。全く問題ありません。薬の効果が経時的に消えていくだけで心配ありません。
ED(勃起不全、勃起障害)治療薬の料金
下記の料金表の金額は、すべて税別価格です。
バイアグラ
(成分名 シルデナフィル)
項 目 | 内 容 | 料 金 |
---|---|---|
バイアグラ25mg | 1錠 | 1,650円 (税別 1,500円) |
10錠 | 15,400円 (税別 14,000円) ※1錠あたり1,400円+税 |
|
バイアグラ50mg | 1錠 | 1,760円 (税別 1,600円) |
10錠 | 16,500円 (税別 15,000円) ※1錠あたり1,500円+税 |
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バイアグラ25mg ODフィルム | 1枚 | 1,100円 (税別 1,000円) |
10枚 | 9,900円 (税別 9,000円) ※1錠あたり900円+税 |
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バイアグラ50mg ODフィルム | 1枚 | 1,210円 (税別 1,100円) |
10枚 | 11,000円 (税別 10,000円) ※1錠あたり1,000円+税 |
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シルデナフィル50mg | 1錠 | 1,100円 (税別 1,000円) |
10錠 | 9,900円 (税別 9,000円) ※1錠あたり900円+税 |
シアリス
(成分名 タダラフィル)
項 目 | 内 容 | 料 金 |
---|---|---|
シアリス 10mg 20mg | 1錠 | 1,980円 (税別 1,800円) |
10錠 | 18,700円 (税別 17,000円) ※1錠あたり1,700円+税 |
レビトラ
ジェネリック(後発品)
項目 | 内容 | 料金 |
---|---|---|
バルデナフィル10mg (レビトラジェネリック) |
1錠 | 1,540円 (税別1,400円) |
10錠 | 14,300円 (税別 13,000円) ※1錠あたり1,300円+税 |
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バルデナフィル20mg (レビトラジェネリック) |
1錠 | 1,650円 (税別1,500円) |
10錠 | 15,400円 (税別14,000円) ※1錠あたり1,400円+税 |
シアリス
ジェネリック(後発品)
項目 | 内容 | 料金 |
---|---|---|
タダラフィル10mg (シアリスジェネリック) |
1錠 | 1,210円 (税別 1,100円) |
10錠 | 11,000円 (税別 10,000円) ※1錠あたり1,000円+税 |
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タダラフィル20mg (シアリスジェネリック) |
1錠 | 1,540円 (税別 1,400円) |
10錠 | 14,300円 (税別 13,000円) ※1錠あたり1,300円+税 |
※各薬剤料金については予告なく適時変更になる場合もございますのでご了承ください。
詳細は随時クリニックにお問合せください。