「精索静脈瘤」の手術を
受けられる患者さんへ

術前の手引きイメージ

精索静脈瘤の診断から顕微鏡下内精索静脈低位結紮手術(正式名称)を受ける患者さんへのご案内です。

この手術については、局所麻酔、全身麻酔、脊椎麻酔などの麻酔方法があります。そして入院が必要なケースもあります。当院では、全例局所麻酔で、入院もなく日帰り手術になります。
術前の注意点についていくつかポイントがあり細かいことは実際に当院看護師・医師から詳細に説明がございます。
そして下記の項目で手術の案内を詳細に作成して同意書、説明書として準備いたしましたので閲覧やダウンロードで活用してください。

手術を受ける患者さんには特別な準備は必要ありませんがいくつか術前処置を行っていただく必要があります。
術前の禁煙・禁酒などの健康管理は大切です。
アレルギーや服薬歴の正確な報告をきちんとすることも大切です。
または今までの健康の問題や、詳細な病歴や手術歴についても正確に正直に私たちにお伝えください。

手術の詳細な流れについては後述しますが一応簡単に述べます。
当日朝にシャワーなどしていただき体を綺麗にしてもらいます。当日は絶食などの規則を守ってください。術前には陰部の毛を綺麗に剃ってきていただきます。剃毛していないと術前に看護師の作業が増えて時間のロスになりますので、ご協力をくれぐれもお願いします。
来院後、同意書などの書類確認、体調確認、お会計などののち、術前準備の点滴処置、痛み止めの処置、鎮静薬の投与などを行います。その後手術室に移動して準備をして手術となります。
この術前準備には大体20分くらい要します。

手術時間そのものは精索静脈瘤手術片側で30~40分程度、両側で70~80分で済みます。その後は手術室横の回復室の休憩ベッドでゆっくり休んでいただきます。ナースコールもあり看護師も常に観察しておりゆっくり休憩ができます。
手術後の飲料水や低血糖予防のブドウ糖投与など適切に行います。平均90-120分くらいは皆様、安静にベッドで休みをとっていただきます。
その後、診察の後、異常がないことを確認の上、術後療養指導を受けていただき、帰宅となります。
皆様、普通に元気に歩行して帰宅されますが、極めてまれに術後の内出血などもありますので、くれぐれも術後の安静の厳守だけはきちんと守ってください。術後は飲酒も禁止します。
また、危険防止のため自動車・自転車など乗り物の運転は手術当日と翌日は厳禁とさせていただきます。
原則、手術翌朝の再診と術後の確認は全例にお願いしています。これは安全確認のため非常に重要です。遠方の症例はクリニック近隣に宿泊していただきます。
手術の翌日が祝日や休診日の場合はオンコール担当との電話診療となりますのでご了承ください。

通常は、手術後48時間後からはシャワーは基本的に可能です。抜糸については吸収糸のためほとんどの症例で必要がありません。しかし長期に糸が残存して問題がある場合は抜糸することも時にあります。術後10~14日目くらいで皮膚はほぼ綺麗にくっつき傷が閉鎖することとなります。術後10-14日後の診察結果の上で、スイミングの許可、湯船につかる入浴の許可、ある程度の運動の許可などを問題なければ出します。
デスクワーク中心の勤務内容であれば手術翌日から仕事に復帰している方が多いですが、安全のためには手術翌日はゆっくり静養することを強く推奨します。術後一週間での痛み止めの頓服の使用平均回数は2-3回以下、なので通常の歯科医師の虫歯の治療などの方が痛いことが一般的です。あまり術後の痛みについては心配ないと思います。しかし手術ではありますので傷はありますし多少の違和感程度は発生することは避けられませんのでご理解ください。

精索静脈瘤手術を検討される方へ

精索静脈瘤手術の適応があり、手術が望ましいケース。実際に手術を行うことがあるケースについてご紹介します。

・乏精子症、精子が少ない場合や、無力精子症、精子の運動が悪い場合、や奇形の精子が多い場合などがあります。
・無精子症、精子が居ないケースでも精索静脈瘤手術を行って精子の出現を待つケースがあります。
・精巣萎縮があるケース、これは精索静脈瘤の弊害が明らかにあるケースですので手術を推奨することがあります。
・痛みがある場合、これは精索静脈瘤起因の痛みを疑う場合に手術になりますが、痛みは主観的なもので、定量的に測定も難しいので、手術後完全に無痛になることを確約できるわけではありませんのでご理解ください。
・また若い男性で、実際の妊活もしていないのですが、重症な精索静脈瘤が明らかにあって、将来の不妊症の予防的意味で手術を希望するケースも最近では多いです。これは医師との相談、メリットとデメリットのバランスを十分検討したのちに手術希望の場合には対応しています。

他は、他院にて手術を推奨された、または精索静脈瘤と診断されたので手術をしてほしいと当院に受診されるケースも多く、その場合にも精査の上手術を行っています。

精索静脈瘤手術の説明書・同意書

精索静脈瘤手術を検討される方へ
精索静脈瘤手術を検討される方へ
精索静脈瘤手術を検討される方へ
精索静脈瘤手術を検討される方へ
精索静脈瘤手術を検討される方へ
精索静脈瘤手術を検討される方へ

「精巣内精子採取手術」の手術を
受けられる患者さんへ

顕微鏡下精巣内精子採取(吸引)手術の基本的な準備は上記の「精索静脈瘤」の手術と同様です。マイクロTESE(テセ)とも呼ばれる手術になります。ここなるポイントは、手術部位が陰嚢になるため切開が陰嚢になります。陰嚢は腫れやすい場所であり、術後は局所安定の為比較的ぴったりした圧迫した感じの下着着用が望ましいです。術後1週間くらいは陰嚢がふらふらすると、陰嚢部の違和感や痛みが出やすいからです。内出血や陰嚢腫大のリスクを下げるため手術当日は安静にしてください。また精巣独特の傷の痛みがあり陰部の打撲のような不快感、こう丸をぶつけたような鈍痛、患部の鼠径部違和感、が数日持続する場合もありますので、適宜鎮痛薬の使用をしてください。傷は基本、吸収糸という溶ける糸で縫合しますので、約2~3週間で自然に溶解して糸は脱落していきます。長く残る場合は抜糸するときもあります。詳細はその都度術後療養で丁寧に指導いたします。

「包茎手術」の手術を受けられる患者さんへ

術前についての注意では体調管理は当然のことですが、創部をできるだけ綺麗に術後維持するために、陰毛は当日に剃っていただくほうが望ましいです。また可能な限り当日術前シャワー浴をして包皮を剥いて内部の汚れ(恥垢と言います)を綺麗に洗剤で落としてください。包皮内部の洗浄が無理な方は手術前に当院にて行い消毒します。手術は30~60分程度です。手術は陰茎根部に局所麻酔の注射を行うことで麻酔します(陰茎根部ブロック注射)ので注射部位に皮下出血が起こる場合もあります。

術後に縫合部付近の包皮の腫大がしばしばありますので驚かないでください。強い痛みは稀ですが、じんわり痛む程度が多いです。創部周囲の皮下出血もしばしばあり皮膚の色が変化することも時にありますがほとんどが自然治癒します。

包茎手術は、陰茎部という特殊な部位の傷ができるので、傷の周りにガーゼをまくことが術後のケアになります。おしっこの時に汚染しない様に厳重に注意してください。大切なことは、術後に自分で綺麗に消毒して傷の保護の軟膏を塗布して綺麗に創部を保っていただくことです。不潔になりやすい場所でもあり自分で綺麗にしていただくことが術後ケアでの要点になります。詳細は手術後指導でいたします。一般的には性交渉や自慰行為は術後、約2~3週間くらい回避する必要があります。いつから性行為できるかは術後2週間程度の診察で判断し指導いたします。術後48時間からシャワーは許可しておりますが、創部が汚染されないのであれば手術後から他の体の部のシャワーは問題ございません。細かいことは遠慮なく受診時にお聞きください。

包茎手術の説明書・同意書

包茎手術の説明書・同意書
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陰部等皮膚腫瘍切除・焼灼手術の説明書・同意書

陰部等皮膚腫瘍切除・償却手術の説明書・同意書
陰部等皮膚腫瘍切除・償却手術の説明書・同意書
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