テストステロン
(男性ホルモン)について

テストステロン(男性ホルモン)についてのイメージ

メンズヘルス、男性科の診療において、そして、何より男性の健康にとって、特に重要なのがテストステロンというホルモンです。これはメインになる男性ホルモンです。

男性ホルモンは、アンドロゲン(androgen)とも呼ばれるステロイド・ホルモンで、メインになるテストステロンのほか、ジヒドロテストステロン(DHT)、デヒドロエピアンドロストロン(DHEA)、アンドロステロン、アンドロステンジオン(androstenedione)、エピアンドロステロンなどがあります。

そして、その主要な男性ホルモンのテストステロンはいくつかの形態に分類されます。アルブミンというタンパクと結合しているものが全体2~3割であり、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)や他タンパクとの結合型が5~7割でありますが、生物学的活性のある、活性型のテストステロンであるフリー(遊離)テストステロンは全テストステロンのうちわずか1~3%のみです。この遊離テストステロンが最も働きが強いテストステロンと言って良いと思われます。

ここでは、男性ホルモンの中でも最も重要なテストステロンについて述べたいと思います。

テストステロンは、男性の場合はほとんどが精巣(睾丸)で産生され一部が副腎から作られます。女性の場合は卵巣、脂肪、副腎で産生されますが男性よりも産出量はかなり少ないです。

テストステロンの働きについて

一般的には、マッチョな体など筋肉隆々の逞しい男らしい体の元になるイメージなどでしょうか。その通りで、テストステロンは骨や筋肉を作りあげるのに大切な働きをします。また同時に体脂肪を減らしていく働きもあります。つまり中年太りなどは、テストステロンの働きの逆の印象であります。

しかし、テストステロンの働きはそれだけではありません。テストステロンは、人の性格や考え方、そしてその人の社会性にも多大で強烈な影響があることが最近の研究で明らかになってきました。すなわち、大胆でリスクを恐れない、決断力のある、男らしい行動といった映画のヒーローのような生き方、そのような精神や行動の源になっているのがテストステロンだとわかってきたのです。また好奇心や挑戦する心、冒険心、などいわゆるチャレンジ精神にもこの主要な男性ホルモンであるテストステロンが大きく関与しているのです。逆に言えば、テストステロンの低下が、このような勝気や挑戦する心を男性から奪いとってしまう可能性があるのです。全くバイタリティーの無い元気の欠けた男性はテストステロンが低下しているかもしれません。

人類の進化にとって欠かせないリスクを恐れない心もまたテストステロンが生み出すものの一つです。そして、挑戦から成功体験を得ることでテストステロンはさらに上昇することも分かっています。挑戦と勝利がさらなる次の高みへ男を持ち上げるという感じです。 素晴らしい働きがあると思いませんか。まさに男らしさの根源とも言えるホルモンです。メンズヘルス、そして、男性科の外来ではこのテストステロンを知ることが極めて重要であることは容易に想像されると思います。

また、テストステロンは同時に、多数あるステロイド・ホルモンと同様に、健康な身体と精神を維持するためにも極めて重要な役割を果たしています。

テストステロンが年齢とともに低下しますと、筋肉量と筋力も落ちることなどで基礎代謝の低下が起こります。中年になって筋力トレーニングをしても筋肉が落ちる人や筋トレの効果のでにくい場合にはテストステロンの測定がお勧めされます。さらにテストステロンの低下は肥満、糖尿病や循環器病の発症、動脈硬化のリスク増加につながっていくことが最近の医学研究でエビデンスが示されています。

非常に重要な生活習慣病である糖尿病もテストステロンと強く関連があります。テストステロンの糖代謝への効果としては、アンドロゲン受容体とテストステロンが結合することによって、糖の代謝において極めて重要なGlut4遺伝子の発現が増加することも判明しています。また糖の取り込み促進遺伝子の活性化も起こすことが分かってきました。したがってテストステロンの低下によって、糖尿病になりやすい体内の環境に変化してしまうと言えるのです。Ⅱ型糖尿病の患者さんにテストステロンの補充療法を行うことで、インスリン感受性が改善し、内臓脂肪と血中脂質の低下が見られた研究もあります。とても大事なホルモンであることが理解できたと思います。

テストステロンは、男性の健康のために一番大切なホルモンであると私個人は確信しています。男性科の診療を行う医師にとってテストステロンは最重要ホルモンであります。

糖尿病や肥満の予防、うつ傾向の改善、男性更年期の治療、より活発でアクティブな男性の人生のために、テストステロンの血中濃度を正常に保つことは、男性科診療、メンズヘルスのポイントの一つです。血中テストステロン値は人間ドックや職場の健康診断などで測定されることはまずありません。したがって当院の様に、メンズヘルス外来、男性科外来を行っているところで一度はテストステロンの測定をしておくことは大変有意義であると言えます。

男性諸氏の原因不明の体調不良、筋肉・筋力の低下、肥満、血糖値やコレステロール値の上昇、うつ状態の気分不調や性欲や活気の低下など、思い当たることはございませんか?

気になった男性にはぜひともテストステロン値の測定を推奨します。その結果によっては男性の心身をトータルで改善しあらゆる不調を根本から改善することができるかもしれません。皆様のより幸福で充実した人生の為にも大切なことです。お気軽にご相談ください。

テストステロンをいかにして増やすか?

テストステロンが男性にとって、健康で充実した生活にとって非常に重要なホルモンであることが理解できたと思います。では、男性諸氏にとって、メンズヘルス、この男性科の診療においてもテストステロンをいかにして増やすか?が問題になってきます。ここでは日常のテストステロンを増やす生活習慣について述べたいと思います。

筋力トレーニングを行う

いわゆる、筋トレです。大きな筋肉を中心とした適切なウエイトトレーニング、筋力トレーニングがテストステロンや成長ホルモンの分泌を促すことが分かっています。運動経験の有無で個人差がありますが、何も運動習慣の無い方でも自重のみでの筋トレ、スクワット、腕立て伏せだけでも効果があると思います。男性ホルモンへの影響のみならず、糖代謝の改善、基礎体力向上など他にも多数メリットがあります。体型が逞しく変化することも自信につながることも多いものです。

良質な睡眠をとる

睡眠は非常に重要です。いたずらに睡眠時間を削って働きすぎ過ぎないことが肝要です。当然良質な睡眠のためには、精神的な安定、環境作りも大切になってきます。

タンパク質を十分摂取する

筋肉づくりにも欠かせないタンパク質ですが、身体作りの基本のため十分なタンパク質を摂取することが体内を同化(アナボリック)の状態、つまり成長しやすい状況にするために必要です。体がタンパク質不足で、飢餓状態を感じると十分なテストステロンが分泌されません。

日光浴のすすめ

過剰な紫外線は禁止ですが、適度な日光浴はテストステロンの上昇に寄与するとの研究結果があります。一日15~20分程度の日光浴でもテストステロンの分泌が2割程度上昇するとの結果でした。またビタミンDの生成に日光浴は必要です。そしてうつ病の予防効果もあり睡眠リズムを整えるためにも、特に朝日をしっかり浴びることなどが重要視されています。日常生活で全く太陽の光を浴びていない人もいるかもしれませんので、自分の生活環境を見直してみましょう。

過剰なダイエットは避ける

一部のアスリートの行うような過剰なカロリー制限のダイエットは、テストステロンの減少につながります。体脂肪が極度に少なく引き締まった体は男性にとっても格好良い憧れの体型ですが、過剰なダイエットでは、テストステロンの原料になるコレステロールの過度の低下などや体内の飢餓状態から、テストステロン低下が起こります。したがって、運動選手などのダイエット時においても、適切な良質の脂質摂取は大切なポイントとなってきます。

亜鉛やマグネシウムなどのミネラルを適切に摂取する

一般的には鉄分やカルシウムが大切なのは知られていますが、亜鉛については様々な遺伝子発現に必要不可欠な重要なミネラルです。同時にマグネシウムなどのミネラルも認知度はマイナーですが適切に摂取することがとても重要です。ただ各種サプリメントの宣伝の効果を過剰に妄信して、亜鉛などの過剰摂取は、他の銅などのミネラル不足につながったりする懸念もありますので適度な摂取量を守りましょう。

背筋を伸ばし、公明正大に堂々と

背筋を伸ばすということは外観でしゃんとした印象を与えるのみならず、良好な姿勢を保持する習慣だけでもテストステロンの上昇が起こるといわれています。またテストステロンは男性の様々な良い効果をもたらすホルモンではありますが、また同時に非常に社会性を与える重要なホルモンでもあるのです。リーダーシップにもかかせないホルモンです。不正やインチキを憎み、世の為、人の為に生きることが男性ホルモンの高い人間の行動パターンになりやすいのです。逆にそのようにふるまうことが、テストステロンの上昇にもつながっていきます。勇気や挑戦心を生み出す素晴らしい男性ホルモン、テストステロンですが、ポジティブフィードバック、つまり正義感をもって社会の為に一生懸命に生きることがさらにテストステロンを上昇させ、ますますその人物のリーダーシップを高める、いわゆる勝負の勝者がテストステロンの上昇を得てさらにますます次の勝負に挑むことになる、ウィナーズエフェクトが、まずは生活や生きる姿勢の改善から起こると言うことなのです。

テストステロンの分布と存在の仕方

前述したように、テストステロンは主に三つの分布形態があります。

  1. ① 性ホルモン結合グロブリン(SHBG)と結合したテストステロン 約40~60%
  2. ② アルブミン結合型テストステロン 約40~55%
  3. ③ フリーテストステロンです。約2%
  4. このうち②③については生物活性を有するテストステロンです。

したがってトータルのテストステロン量とフリーテストステロンの分量の解釈でこれら分布の理解が大切です。そして性ホルモン結合グロブリン(SHBG)は体の健康状態や疾患によって、その量が左右されますので注意が必要です。
トータルのテストステロンは、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)が増えると、増加します。そして性ホルモン結合グロブリン(SHBG)は加齢と共に上昇します。ここは重要です。

性ホルモン結合グロブリン(SHBG)が減少する状態

  1. ① 甲状腺機能低下症
  2. ② 成長ホルモン分泌過剰
  3. ③ ネフローゼ
  4. ④ 肥満
  5. ⑤ ステロイドホルモン
  6. ⑥ アンドロゲン
  7. ⑦ 黄体刺激ホルモンLH
  8. などです。

この場合、トータルのテストステロンは減少しますが、フリーテストステロンには変化がありません。

性ホルモン結合グロブリン(SHBG)が増加する状態

  1. ① 甲状腺機能亢進症
  2. ② 女性ホルモン エストロゲン
  3. ③ 抗けいれん薬剤
  4. ④ 肝硬変
  5. ⑤ AIDS
  6. ⑥ 加齢変化
  7. となります。

この場合は、テストステロンのうち性ホルモン結合グロブリン(SHBG)との結合分が増えるため、フリーテストステロンが減少します。
両者の動態については、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)の遺伝子多型も大きく影響があることは付記しておきます。

遊離(フリー)テストステロンおよび総テストステロンの
基準値について

テストステロンの測定で臨床現場では、総テストステロンとフリー(遊離)テストステロンの二者の測定がよくなされます。フリーテストステロンは年齢による減少傾向があり10年ごとの年齢層での基準値判定があります。なお現行の健康保険の場合、両者同時採血検査は、保険適応が認められないケースもあります。

遊離(フリー)テストステロンの参考基準値 男性 単位(pg/ml)

20~29歳 8.5~27.9
30~39歳 7.6~23.1
40~49歳 7.7~21.6
50~59歳 6.9~18.4
60~69歳 5.4~16.7
70~79歳 4.5~13.8

総テストステロンの参考基準値(21歳以上)男性

236~1,037(ng/dl)
※基本的には午前中の採血検査が推奨されています。

日本人男性の場合、おおむね遊離テストステロンが7.5pg/ml以下や総テストステロンが250~300ng/ml以下で、かつ、更年期特有の症状がある場合には、男性更年期としてテストステロンの補充の良い適応と考えられます。また個人差もあり、その個人が若い時代からみてどの程度のテストステロン減少幅があったかも、症状の有無に関連してきます。数値のみの判断ではなく、全体の評価として治療は決定されます。このことは大変重要です。

テストステロンと認知症・記憶力や脳のお話

テストステロンは、筋力や精力だけではなく、人間の脳の中枢部分でも非常に重要な役割を担っていることがわかってきました。 海馬という脳の中枢部分は、人間の記憶力や情動に深くかかわるところですが、その内部で、テストステロンやジヒドロテストステロンがとても重要な役割があるとわかってきました。これらホルモンで海馬のシナプスが増加 (Hatanaka, Y., Mukai, H., Mitsuhashi, K., Hojo, Y., Murakami, G., Komatsuzaki, Y., Sato, R., & Kawato, S. (2009) Biochem. Biophys. Res. Commun., 381, 728–732.) することや、抗不安作用がもたらされること、つまり勇気や、やる気が発生することが確認されています。さらには、海馬の中でテストステロンやジヒドロテストステロンが独自に合成されていることも明らかになっています。(Tetsuya Kimoto, Hirotaka Ishii, Shimpei Higo, Yasushi Hojo, Suguru Kawato Endocrinology, Volume 151, Issue 12, 1 December 2010, Pages 5795–5806)

そして去勢動物では、海馬内部のテストステロンが顕著に減少することから、血中のテストステロンが高いと海馬内部のテストステロンも高いことが推測されます。

つまりは、テストステロンを適切に保持することで、認知症の予防などにもつながる可能性が高いということです。まさに男性の、アンチエイジングの重要部分になります。

まだ日本国内では、男性ホルモン補充療法については、多くの症例があるとは言えない状況ですが、アメリカ合衆国では現在、テストステロン補充療法患者さんが少なくとも500~600万人いるとされており世界でも積極的にテストステロン補充療法を行っている国家ではこのように非常に大勢の男性陣の大切な治療の一つとなっているのが現状であります。

男性が、頭脳明晰で、やる気も勇気も持って、元気よく日々の人生を充実して生きる。この大切な目的のため、テストステロン補充療法は高齢者にも福音をもたらす可能性があると言えます。今後認知症患者さんは日本国内では増加する一途と言われています。

ラットの実験では適切な運動をすることで、海馬内部のジヒドロテストステロン(DHT)産生が増加することが確認されており、運動からの記憶力、認知力向上の可能性も示唆されます。

認知症予防、いわゆる「ぼけ防止」にも、このテストステロン補充療法を積極的にしかるべき症例に適応していくべきではないかと私は考えております。中高年のみならず高齢者への適応も拡大されるものと予想しています。

脳神経の保護とテストステロンのお話、認知症予防とテストステロン

良く知られている認知症疾患であるアルツハイマー病(AD)は、世界のすべての認知症症例のほぼ半分の原因となる神経変性疾患であり、徐々に増加しています。疫学的病理学的には、遺伝性、遺伝的要因、老化、栄養がポイントとなります。しかし、性ホルモン、男性の場合、アンドロゲンつまりテストステロン(T)がアルツハイマー病(AD)の発症においては、非常に重要な役割を果たします。

動物モデルにおいては、テストステロン(T)が神経保護効果を発揮して、アミロイドベータ(Aβ)の産生を減らし、シナプスシグナル伝達を改善し、ニューロンの細胞死に対抗することが実証されています。逆の事例ですが、男性ホルモン抑制療法下で前立腺癌の男性は、認知症とアルツハイマー病(AD)の発生率が高いことが示されています。また一方で、基礎研究においては、アンドロゲンが神経保護効果を持ち、アンドロゲン欠乏が酸化ストレスを増加させ、シナプス可塑性を減少させることにより認知機能を損なうことを示しています。テストステロン(T)は、中枢神経系(CNS)に影響を与えるさまざまな障害から神経保護を発揮することが示されている非常に大切なホルモンです。テストステロンは、神経系:ニューロンの生存に直接関与する抗アポトーシス(細胞死)経路の活性化などを含む種々のメカニズムによってこの神経の保護を誘導します。

つまり、記憶力、運動神経、精神の中心部である脳神経が、テストステロンの働きで守られるということです。認知症などは、近年の高齢化社会ではかなり大きな問題となっています。本人のみならず、周囲の人々や社会にも大きな影響のある疾患です。しかし、昨今の研究結果からみると、適切なテストステロンの補充によって、アルツハイマー病を含め、重要な認知症疾患が、ある程度予防できる可能性があるとは特筆すべきことです。

高齢者でもテストステロンの適切な維持がいかに重要であるか、ということは覚えておいてください。今後は中年層だけではなく、生活の質の改善のためにも、高齢者にもテストステロン補充療法が広がっていくことが予想されます。

テストステロンと男性のステータス感のお話

ステータスとは社会的地位の事です。テストステロン(男性ホルモン)は社会性にも関与が大きいホルモンです。個々の集団の中で、その社会的順列に関して、高い順位を目指すための意欲発生や行動推進に働くホルモンです。テストステロンの投与を行うことで、男性が、ステータス感の高い商品をより好むといった研究結果があります。(G. Nave, Nature Communications volume9, 2433(2018))とても興味深い研究結果です。ブランド品の様に、ステータス感の高いものに惹かれるように(高級ブランド志向)テストステロンが男性の情動を誘導しているとすれば、テストステロンが非常に社会性の役割の大きなホルモンと言って良いと言えます。これもテストステロンの幅広い効果を示した面白い研究と言えます。

テストステロンと筋トレ、そしてマイオカインのお話

マイオカインとは骨格筋から分泌される内分泌的働きをする物質の総称で近年確率された概念です。(Pedersen BK, Akerström TCA, Nielsen AR, Fischer CP. Role of myokines in exercise and metabolism. J Appl Physiol 103:1093–8, 2007.)つまり、今まで体を単純に動かすだけの組織であると思われていた筋肉(骨格筋)にもホルモン産生の働きがあるとわかってきています。これは運動やトレーニングによって、テストステロンや成長ホルモンの分泌が促されるだけではなく、このマイオカイン自身も抗加齢効果があることや、動脈硬化予防があることが示唆されており、今後ますます研究が進むと思われます。筋トレは、いわば、多種多様な心身への良好な効果を生み出す素晴らしい習慣と言えます。

テストステロンと指比のお話

テストステロンがその人の身体にどのような影響を与えているか、特に胎児期のテストステロンとエストロゲンの影響と働きが、指比(2D/4D)つまり手の指人差し指2Dの長さの薬指4Dの長さに対する比率と、関連があるといわれています。薬指が人差し指より長い傾向にあれば、この比率は低くなり、逆も同様です。そして、テストステロンの影響が大きく働いた胎児は、薬指がより長く伸長する傾向にあります。テストステロンの受容体の数が相対的に薬指には多いためと考えられます。そしてこの指比の数値によって、その人のテストステロンの影響の大きさを推測することができると考えらえています。

人の性差や考え方、精神的構造や、思考傾向などは、胎児期や周産期のテストステロンの影響が大きいことがわかっています。つまり、男性ホルモンの代表の、テストステロンの影響が、すでに人が胎児の時点で、その人の脳の働きや、考え方の傾向や、体力的な能力、空間認識能力、数学的思考、意思疎通や言語能力、生殖能力などにとても強いく大きなものがあるということになります。
そして特に、男性の場合、その人の人差し指の長さ(2D)と薬指の長さ(4D)の比率、いわゆる指比がそのテストステロン作用の程度を知る大きな手掛かりになっているのです。
前述したとおりですが、人差し指が薬指より、より短い傾向にある場合、つまり、2D/4Dが低い場合(日本人男性平均は0.97程度と言われています)にはその人はテストステロンの影響がより強く出ている個体と言え、また逆に、薬指が、人差し指より長い傾向、つまり2D/4Dが平均より高い場合には、その個体は、テストステロンの作用が少ないものと言える、ということです。

「三つ子の魂百までも」と言われますが、胎児期からすでにその人の、メンタルや思考回路の傾向や身体能力の特性、そして生殖能力の基本が形成されているかもしれない、と考えると面白いことです。もちろん環境要因も大きいので総合的に評価が必要ですが、テストステロンの作用を知る指標として、この指比を、診てみることをお勧めいたします。
なお現在では、この指比と、その人の年収との関連性、罹患しやすい病気の傾向、性的嗜好、ジェンダーの問題、自閉症など一部精神疾患、メタボリック症候群との関り等々、幅広い研究が進められており、とても興味深いテーマの一つになっています。

高脂血症(高コレステロール血症)治療薬とテストステロンの重要な関係

高脂血症の症例は、非常に多くみられます。皆様の中でも「コレステロールの薬」として定期的に内服されている方も多いのではないでしょうか?
しかし、この高脂血症の薬は、一部のものは副作用の点で「テストステロンを低下させてしまう」ことを知っている人は大変少ないのは現実です。それのみならず、処方医師もこの大切な事実を理解していないケースが多々あります。
テストステロンは、体内でコレステロールを原料として合成されます。高脂血症の薬の中でも脂溶性の傾向のものは、「テストステロン低下」「勃起不全」「性欲減退」などの副作用が、添付文書に明記されているものもあり大変注意が必要です。
日本国内で主に使用される代表的なコレステロールの薬の一覧について参照していただければわかりやすいと思います。内科で処方を受けている場合、または受ける予定の場合、参考にしていただけますと幸いです。ちなみに、妊活最中の症例でも、高脂血症の薬剤が選択可能であればテストステロン低下作用の少ないものを選択したほうが良いだろうと推測されます。ただし、高脂血症の原疾患の程度によっては、心臓血管系の合併症の予防の観点から、テストステロンの事より、高脂血症加療が最優先される症例も当然ながらありますので個々の症例によって最善の薬剤の選択を慎重にしないといけないことは明らかであります。

成分名 代表的商品名 脂溶性 親水性 テストステロン低下作用
プラバスタチンナトリウム メバロチン × あまり無い
シンバスタチン リポバス × あり
アトルバスタチン リピトール × あり
ピタバスタチン リバロ × あり
ロスバスタチン クレストール × あまり無い

テストステロンとAGA(男性型脱毛症)・薄毛の関係について

テストステロンが高まると、髪の毛が薄くなると心配する人がおられます。しかしこれは正確ではありません。テストステロンが直接に薄毛の原因になることはありません。男性ホルモンが急に多くなる第二次性徴のころ思春期のころ、誰しも脱毛症に悩んでいたことは、まずもって極めて稀であると思います。

テストステロンが、5αリダクターゼⅡ型(最近ではⅠ型関与も証明)という酵素によって、ジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変化してこのジヒドロテストステロン(DHT)が毛根の発達の大元の毛乳頭にある毛母細胞の働きを低下させて健康で太く強い毛髪が生えにくくなってくることが、AGA(男性型脱毛症)の主因とされています。

※ちなみに5αリダクターゼⅠ型は主として全身の皮膚に分布しており中性のPHで働きやすいもので、5αリダクターゼⅡ型は主として頭皮(主に前頭部毛包など)前立腺、髭部などにあり弱酸性で働きやすい特性があります。

よく、悪玉男性ホルモンと言われてしまうジヒドロテストステロン(DHT)ですが、その働きは悪いものばかりではなく、脳の海馬などでは認知や記憶などの調整に関与しており、必要なホルモンではあります。

しかし、このジヒドロテストステロン(DHT)がAGA(男性型脱毛症)には極めて重要です。フィナステリド(5αリダクターゼⅡ型を阻害、プロペシアなどの名称あり)やデュタステリド(5αリダクターゼⅠ・Ⅱ型共に阻害、ザガーロやアボルブなどの名称あり)などのお薬が代表的なAGA治療薬になってくるわけです。

逆に、男性更年期の様に、テストステロン自身が低下すると、そのホルモン低下を補填しようとして、かえって5αリダクターゼの活性が高まって、かえってジヒドロテストステロン(DHT)が増えて、頭髪の脱毛が進行することもあると言われています。 実際の臨床現場においても、男性更年期がお悩みで、テストステロンがかなり低値にも関わらず、同時に薄毛で悩んでいるケースが多いものです。

現在では、テストステロンを補充などして高めつつも、フィナステリド・デュタステリドといった、5αリダクターゼ阻害薬を併用しつつ、毛髪保護も行うなど工夫は可能になっています。

AGA(男性型脱毛症)は、頭皮の健康状態、ストレス、生活習慣、5αリダクターゼ阻害薬の遺伝的な効力の差異などなど多くの要素によって、発症が決定されます。

テストステロンと動脈硬化の話

動脈硬化を予防することは、我々の心身の健康にとって、最も大切な要素の一つです。
動脈硬化をいかに防ぐか?これは健康寿命のため最重要課題といっても良いでしょう。
そして、テストステロン(男性ホルモン)の低下が、この動脈硬化に非常に密接に関連して、低テストステロンの男性の場合、動脈硬化が起こりやすくなっていることが、近年明らかになっています。

まず動脈硬化とは何か?について簡単に説明します。
動脈は内膜、中膜、外膜の三層からなります。動脈硬化が発生するきっかけとして、この血管の内腔にある内膜と内皮細胞の損傷が非常に重要になります。簡単に言えば、動脈内腔のキズが、きっかけとなり動脈が変性して炎症が起こり硬化して、動脈の内部の血液通過の部分が狭くなって、十分に血液が流れにくくなる状況が、動脈硬化という現象です。そのため種々の臓器の働きが低下し、重症なら、血流不全の結果、梗塞となって、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気になるのです。また勃起不全(ED)も、陰茎動脈の動脈硬化による血流低下から来ることが主たる原因なので、動脈硬化は様々な人の臓器の機能低下を引き起こす非常に悪いものなのです。
動脈硬化の因子として、高血圧、肥満、喫煙、高脂血症(高LDL血症、高トリグリセライド血症、低HDL血症)、糖尿病(高血糖)、ストレスなどがあります。
これらの動脈硬化因子の働きで、血管内膜や内皮細胞を傷つけて動脈内皮に炎症反応を誘起して、結果動脈が狭くなって血流が悪くなる、といった流れが動脈硬化の主たるストーリーです。この時、動脈硬化を進行させるべく働く悪者は、高血圧のような物理的ストレスもあれば、悪玉コレステロールや、高血糖持続に伴う最終糖化物質、喫煙やストレスによる酸化物質などであり、これらが動脈硬化の直接の原因となる者たちです。

なぜテストステロンが動脈硬化と強く関係するのでしょうか?
それは、低テストステロンであれば、抗肥満作用の低下や、抗炎症作用の低下、糖代謝の悪化などから、結果、動脈硬化が高まりやすい状況となります。このように、低テストステロンが動脈硬化の危険因子であるとする研究結果は現在では多く見られます。よって、男性更年期障害の加療の一つに、この動脈硬化予防もあると言えます。適切なテストステロン補充が動脈硬化の予防として重要であることが分かってきました。今後はもっと種々の研究結果から、テストステロンの維持が、健康全般にも極めて重要だとより判明して来るものと思います。

  1. ① テストステロンの適切な維持における精神的な作用、主に抗不安作用などが心理的ストレスの緩和に役立っている。
  2. ② テストステロンの骨格筋維持と発達の働きで、全身代謝機能の保持と、糖代謝の改善、脂質代謝の改善が期待できる。
  3. ③ テストステロンの抗炎症効果に伴って、傷ついた血管内皮、血管内膜はじめの炎症機序が抑制されてその結果、動脈硬化が起こりにくくなる。
  4. ④ テストステロンの意欲増強や活動性の保持による活動性増加や体力向上作用が、アクティブな生活様式につながり、その結果が直接的に動脈硬化予防につながると推測されること。

上記が、テストステロンが動脈硬化の予防に関与する主たる要点であると思われます。 このように健康長寿に非常に大切な動脈硬化の予防について、テストステロンの作用との関連が今後ますます注目され研究が進むことが期待されます。

糖尿病とテストステロンの関係

糖尿病は非常に症例数の多い疾患です。当院でも男性更年期状況でテストステロンの低下もあり、かつⅡ型糖尿病の加療中である症例はたくさんいらっしゃいます。症例の多くは、性機能低下、勃起不全なども主訴に含まれ、肥満や高脂血症、心血管系の疾患に困っていることも多いです。その中で、テストステロンの補充療法を行う例も少なくありませんが、経験上、糖尿病でテストステロン補充を行い継続すると、糖尿病が改善していく症例が多いことは以前からとても私は気になっていました。しかし最近の調査研究でも、Ⅱ型糖尿病の症例でテストステロンの補充療法を行うことは、非常に血糖値改善のため有効であるとわかってきました。2020年発表の、ドイツにおける10年以上の長期研究論文でも、性腺機能低下症状のあるⅡ型糖尿病(テストステロンの低下傾向のある症例・総テストステロン≤350ng/dL指標)にテストステロン補充を行ったとき、83%以上がHbA1c 6.5%以下に改善したとされ、かつ、約47%の症例が正常な血糖値、血糖調整機能に、そして約34%の症例で糖尿病の治療も不要となったとされます。非常に優秀な治療成績であると言えます。さらに重要なことは、テストステロン補充のグループでは、死亡、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病性合併症が少ないことが明らかになりました。
肥満など起因でインスリン感受性が低下して、糖尿病になり、かつ運動不足などもあって、全身筋量低下やテストステロン低下を来し、低テストステロンのためさらにインスリン感受性の悪化を引き起こす悪循環があると言えます。
こうしてみると、男性のⅡ型糖尿病の症例に、適切にテストステロン補充を行うことが、糖尿病改善のため、従来の加療に加えて、重要な治療選択肢になる可能性が高いと言えます。 当院でも、多くの症例にて、テストステロン補充療法を適切に行って経過を見ていますが、糖尿病に加えて、高脂血症なども改善する例が多いので、今後のさらなる研究調査には注目していきたいところです。
糖尿病でお困りの男性諸氏で、一度、テストステロンなどの検診に相談に来ていただくことが糖尿病治療の一助になる可能性があります。是非ともご検討ください。

前立腺がんとテストステロンの関係

前立腺がんでは治療の一つに、男性ホルモンを抑制して、つまり身体の中の男性ホルモンを非常に少ない数値にしていわゆる去勢状態にすることで、前立腺がんの発育抑制をする、ホルモン療法があります。基本的治療の一つです。また前立腺がんはテストステロンで成長する、ということも事実の一つであります。
そこでよくある質問でありますが、テストステロンの補充療法について、テストステロンを補充すれば前立腺がんになりやすいですか?との質問があります。
現在ではこの考え方は否定的であります。むしろ、適切なテストステロン補充をしている症例の方が、低テストステロンの男性よりも前立腺がんが、かりに発症しても悪性度が低いといわれています。
この考えの根拠になる Stacy Loeb らの大規模な研究があります。(Testosterone Replacement Therapy and Risk of Favorable and Aggressive Prostate Cancer J Clin Oncol2017 May 1;35(13):1430-1436.)

スウェーデンにて2009~2012年に前立腺がんと診断された38,570 人と年齢を合わせた前立腺がんの無い192,838 人の男性との比較でテストステロンの補充療法と前立腺がん発症リスクとの相関を調べた研究ですが、「テストステロン補充療法と前立腺がん発症リスクの相関は無い」との結論でした。さらに重要なことは、「テストステロンの補充療法を行った男性の方では、前立腺がんが発症しても、テストステロン補充療法をしてない男性よりも悪性度が低いタイプの前立腺がんが多かった。」とのことです。これは極めて重要です。似たような研究でアメリカのものがあります。Alan L Kaplanらの研究(Urology2013 Aug;82(2):321-6. Use of testosterone replacement therapy in the United States and its effect on subsequent prostate cancer outcomes)で149,354 の1992年 ~ 2007年に前立腺がんと診断された男性でうち1.5%の2,237 男性がテストステロン補充療法を受けていたので、テストステロン補充療法と前立腺がん発症の相関を調べたものですが、この調査でも相関関係は無しと結論されました。
これら研究対象は日本人ではないので一概に我が国でも同じとは断定しにくいですが、少なくともテストステロンの補充療法で前立腺がんになりやすいことは、全く無いと考えて良いと思います。

またPSAという前立腺がんマーカーの検診で、日本のガイドラインではPSA値が2ng/dl以上はテストステロン補充療法の除外基準となっているとありますが、実際、PSAがやや高めの場合(当然前立腺がんの確定者はテストステロン補充療法の対象ではありません)であっても、下記の要件、すなわち、PSAの経過観察で全くPSA増加が年次でない、MRI検査や前立腺生検にて全く前立腺のがん所見がない、前立腺の肥大症がある程度の体積であってPSAが通常より高値傾向になることが容易に推測される、そして、かつ、テストステロン補充療法と前立腺がん種々の状況について患者本人が十分な理解を得たうえでテストステロン補充を希望しているなど、ほぼ確実に前立腺がんの否定ができる状況、かつ諸状況を見て、患者さん個々で、生活の質とリスク他のバランスをしっかり勘案しているのであれば、テストステロンの補充療法は全く問題ないだろうと考えられます。

テストステロンが高いとモテるのであろうか?

この質問は、テストステロンが高い男性は、女性からみて魅力的か?ということです。多くの男性にとって、女性からの人気は、とても気になるところです。テストステロンの作用は、肉体のみならず、精神面へ大きな影響があり、この社会生活のなかでも、他者との関わりに関して重要な「社会性ホルモン」と言っても良いものです。したがって、テストステロンの作用が、他者から見た場合の魅力にどう反映されるか?は興味深いことです。
動物などの社会においても、このホルモンは大変重要です。例えば、猿の集団において、その群れのボス猿のオスは、一番テストステロンが高いという研究結果があります。そしてこのボスの決め方は、腕力だけではなく、群れのメス猿皆から承認される必要があるらしいです。つまり猿の社会、コミュニティにおいて、このオスはメスから見て魅力的であったと言えるということです。人間においても同様の結果があります。無作為に選んで閲覧してもらった男性達の写真をみて、女性たちが魅力的と感じる男性をアンケートで選んでもらったところ、人気に応じてテストステロンの数値が順位されていたという結果です。

多数ある他のホルモンが、血糖値、血圧、脈拍など身体内部の現象を調整するにとどまるものがほとんどですが、このテストステロンの興味深い点は、人間社会においての他社との関わりにおいてもその関係性に大きな影響を持つ点である、ということです。

そして人間の生殖行動原理から考えると、強い子孫を残す、という命題は本能的にあるわけであり、女性は男性の選択において、この本能的側面からも自然と男性の選別を行っているものであろうと推測されます。「モテる」というと少し軽い表現ですが、魅力的に思われることは、全くもって悪いことではなく、人間としてとても理想的な状況であろうと思います。

  1. ① 健康で若々しい肉体、力強い肉体:テストステロンの肉体的健全化強靭化効果
  2. ② 優れた生殖能力:テストステロンの生殖能力増強作用
  3. ③ 精神的な活発さと活力:テストステロンの精神作用、積極化抗不安作用
  4. ④ リーダーシップ:テストステロンの社会的作用
  5. ⑤ 他者との競合に打ち勝つ:テストステロンの競争心誘発作用
  6. ⑥ 社会的に成功し力を持つ:テストステロンの向上心誘発作用
  7. ⑦ 社会的弱者を守り大切にする:テストステロンの公共心公平性促進作用

上記ばかりが全てではありませんが、男性諸氏におかれましては、その原理を正しく学び適切に上手にテストステロンと付き合って、より人生を充実させることが肝要と考えられます。

テストステロンの安全で効率的な補充の方法について

現時点で日本国内では主たるテストステロンの補充方法は、テストステロンのエステル注射薬剤であり、2~4週間に一回程度筋肉注射の方法であります。この方法は70年以上も伝統的に世界的にも使用されている方法ではありますが、薬物の血行動態については、やや問題があります。それは注射後の2~3週間の高い薬物血中濃度の維持の後に、比較的急なペースで血中濃度が下降するといった点です。その際、主観的に不快な症状(倦怠感や薬がきれて元気がなくなったような感覚など)を患者さんが感じる問題が起こりやすいという結果につながります。

また経皮的薬剤の、ゲル化薬剤については、簡単に使用が可能なことがメリットですが、皮膚の状態によっては吸収効率が一定にならず、やや不安定な吸収となり得ることや、局所の皮膚のべたつきなどの不快な症状も伴うなどの問題があります。

また内服薬については、肝臓代謝を受ける薬剤については、肝障害の問題もあって、現時点では肝臓障害の無いタイプの肝代謝を受けない内服の開発もされていますが、今後の臨床研究の結果が待たれるところであります。

そして、一番安定的で効率の良いテストステロンの補充療法については、テストステロンウンデカン酸塩の投与であると推測されます。日本国内では未承認ですが、12週間に一回の注入で、非常に安定した血中テストステロンの維持が得られる点と、一年で4回の注射で済む点が、とても優れたポイントであります。この製剤の臨床研究では、多血症の問題や、脂質代謝への悪影響、前立腺癌発生への悪影響なども全く見られなかったとのことです(More than eight years’ hands-on experience with the novel long-acting parenteral testosterone undecanoate:Asian Journal of Andrology9:291-297:2007)。日本国内での承認や普及も待たれるところであります。

適切なテストステロン補充療法を行った男性群の方が、非補充の男性群より長寿で健康であったというデータが最近では確認されています。一層安全で快適な投与方法が開発されることが心から期待されます。